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どうせだらだらと長ったらしい話をされるんだろうなと、そう思った俺は素直に行こうと思うはずもなく。
煙草が返ってくる望みも薄いわけで。
学校が終わり、早々に帰ろうと鞄を持ったのを見計らったように校内放送が鳴り響いた。
『ピンポンパンポーン
3-Dの公緒 正幸(キミオ マサユキ)君
3-Dの公緒 正幸君
至急生徒会室までおこしください。
僕の善意を踏みにじるようであれば、それなりにご自身の立場が悪くなることを覚悟してくださいね』
ブツンと放送が切れ、忌ま忌ましい会長の声が聞こえなくなる。
途端感じる視線に目を向けると、皆が皆何かを訴えるように俺を見ていた。
「………な、に見てんだよ…」
チッと舌打ちして、逃げるように教室を飛び出す。
意地でも生徒会室なんかいかねぇと、俺は足速に昇降口を目指した。
なんかもう、会長が『ピンポンパンポーン』って自分で言ってたのとかどうでもいい。
俺の立場なんてこれ以上悪くなりようがねぇんだよ。
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