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「っ、あ…」
静寂の合間に漂う甘い声。
シーツにしがみつく、淫らな姿も相変わらず。
なのに
繋がっていても満たされない。
一つになってるはずなのに。
この腕の中にちゃんといるのに……。
隙間なく掻き抱き密着しても、俺とお前との境目が溶けて混ざり合うことはない。
お前と唇を合わせても、同じ吐息が吐き出されることはない。
毎夜体を重ねても、お前が感じる快楽を俺が感じることはない。
そうだ俺は、お前が俺と別の人間であることが許せない。
俺と別の思考を持ち、俺と違う空気を吸う。
決して交わることはなく、常に俺以外の何かに介入されていることが堪えられないんだ。
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