28のクリスマス

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まだ外は真っ暗ですが朝の5時です なんとかめどがつきました 今日は帰れると思うと眠気も疲れも吹き飛びます 夜明けのコーヒーがこの男どもと一緒か… 1番奥の部屋に編集長の仲代のオヤジ その手前が副編集長の後藤、もうすぐオヤジ 所々、お花が居て、フレッシュミントもいる そして私…オッサンに片足突っ込んでる うちの雑誌は30代男女がターゲットの月刊誌 仕事の地位も確立さる、少々金銭的に余裕のある30代である いわゆるアラ30です そんな私もシッカリそうなんですがね やっぱりクリスマスの特集になると、夜景な見えるレストランや彼氏彼女へのプレゼントと無難な特集になるわけです でもそこは他の雑誌となるべくかぶらないようにするのはなかなか難しい 私がもしプレゼントされたらうれしいのはマッサージ器であって、花束やワイングラスなんてただのゴミ でも、恋してる女性にはアイテムなんです あ…やだやだ…編集長のおよびデス 『栗原、記事差し替え』 『ええ!なんでですか!』 『プレゼント特集かぶりまくりらしい。なんかいい記事ないかぁ』 『そんなぁ…かなりレアなものばかりなんですよ』 『今年はゴージャスにいくか』と後藤さん… 『宝石とかって事ですかね…』 『バカヤロウ!自分の欲しいもん聞いてんじゃないんだよ』うっるさいオヤジ 『お前さ彼氏んちいってあったらいいな~みたいなのないのか?』バツイチ後藤何偉そうにいってんだヨ 『今の私ならマッサージチェアと言いたいとこですが、クリスマスカラーのソファーやインテリアあったらムードはでますね。あくまでさりげなくです』 『さすが栗原!よっし!インテリアの店何軒かあたって取材しろ、若いの一人連れてけ』 1番いきのよさそうなカメラマン速水をチョイス さて行きますか
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