春の嵐

5/6
前へ
/51ページ
次へ
しばらく終電が続いた マンションにもどると着替えもしないで爆睡 慌ててシャワー浴びてまた会社。前なら会社に泊まってたけど、達也さんの近くにいたいという気持ちだけで、こんな生活してる。バカかな私… 髪にキスされたあの日から私はバカになったんです 初めてあった時から私の髪は伸びました ショートボブはもう肩を越えてます あなたにキスされた髪切ったり染めたりもしたくありません いつまでもいい匂いの小町ちゃんでいたいのです 今回は差し替えもなく順調に編集も進んだ。速水の事もあり、後藤っちの活躍、まさみちゃんもがんばった。安藤先生に紹介された店も役にたった なんだかんだと毎月どうにかなってるのは、うちの編集部まとまってるのかもしれない 化粧室の鏡の私はげんなりしている 今年の夏がきたら29だもんね 肌の衰えはしかたなし。まさみちゃんみたいにはいかない(笑) 化粧室でるといきなり安藤先生にあった 『あ、久しぶりだね。』 『こんにちは、今缶詰状態で、私外でてないから』 『忙しいんだね。じゃあご飯誘えないな』 『先生は好きな人誘ってください。いるんですよね』 『何それ』 『のえる先生言ってました(笑)』 『アキラ先輩かあ~(笑)迂闊にしゃべれないな』 『ほらやっぱり』 『好きな人いるとかいってないよ。おもしろい子いるっていったから勘違い』と安藤先生は笑った 『おもしろいって私ですか?!』 『あははは、そうだよ。小町しかいないじゃん』 『先生がかわってるだけですよ。私の事からかって』 『休みな日に俺んちおいで(笑)変な事しないから』 『やです』 『友達としていいじゃない』 『男の人の部屋にいくなんて、友達でも無理!』 『信用ないな(笑)ま、いいか。じゃあご飯は約束できる?』 『いいですよ(笑)』 先生は無邪気に笑ってた。やっぱりこの人のえる先生の旦那さんに似てる さて、もうひと頑張りです
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1177人が本棚に入れています
本棚に追加