月乞う

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ゆれていた 水面のように 遠い海 真夏の空 深い藍に焦がれる星 貴方の言葉 波音の様に 絶え間なく 拭えない 指に触れ砕ける水 ずっと求めてたんだ 暖かな抱擁 海のように 深く静か 沈む感触 もっと触れ合って 熱い唇 焦らす指先 妖しい眼光に 抵抗すら出来なくて 侵される熱に 貴方は気付いているでしょう 地に足着かない 震える肩を 強く抱いて離さないでいて 初見の貴方 遠すぎたから 碧い視線 反らせず 重ねる憂い 気付かれぬよう 鼓動を早く 推測で追って 無機質の文字 貴方に捧げ 繋いだ心 離れないでいて 愛なんて知らなくて 諦め重ね 合わぬ秤睨んでいたの 視線すら熱すぎて 氷点下の身 溶かしていくの貴方がそっと 不安ばかり募る時も ただ貴方 誰より信じているから だからお願い 身を翻すその間もないほど 強く強く抱きしめて だからお願い いつか溶けて水に還るまで もっとずっと温めていて
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