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「こっち、座れよ」
「……うん」
「このソファ、覚えてるか?」
「……うん」
「お前と一緒に選んだんだよな」
「……うん」
「二人で座れる丁度良いサイズで、お前の好きな赤色で」
「……うん」
「お前がいなくなったあの日、部屋の物をほとんど捨てたんだ。色んな物に色んな思い出がありすぎて、辛かったから」
「…………」
「でも、これは捨てられなかった。思い出を全部捨てる事なんて出来なかった」
「ダメだよ」
「俺は一年経った今でもお前が好きで」
「ダメ、ダメだってば。私の事を忘れなきゃ、翔太は幸せになれない、から」
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