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その日俺は、学の家に泊まることにした。
まっ、明日は補習だから学校サボってもいいしな。
「始めるぞ。」
『ああ。』
俺達は、白熱灯一つ灯った学の薄暗い部屋の中でラジオを囲んで座り、ポテチのうすしおを頬張りながらラジオのスイッチを入れた。
「50ニュースの時間です。」
ラジオのスピーカーからニュースキャスターの声が響いた。
『問題は、ノイズなんだよな?』
尋ねる俺に学は頷き、
「ああ、変えるぞ。」
そう言って、ゆっくりチューニングを始めた。
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