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フランクは窓を覗き、誰もいないのを確認して勝手口から屋敷の中に入る。
使用人しか使わない裏口は、薄汚れていた。
中を注意深く見る。
どこに繋がっているのか扉が3つある廊下は、十歩先で右におれている。
フランクは、迷う様子もなく曲がり角に向けて歩き出す。
曲がり角に差し掛かろうとした途端、フランクの耳元で風がヒューヒュー鳴った。
その瞬間、フランクは角に背を当て息を潜める。
しばらくすると、硬い足音が近付いてくる。
段々近付いてくる足音に合わせ、カバンの中から小瓶を取り出して握りしめた。
革靴が見えたと同時に瓶の蓋を開けて中身をばら蒔いた。
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