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「……いつもネムリネズミにべったりだけど、男(というかオス)が好きなの?」
三月兎ちゃんが呆れたように聞いてきた。
……男が好きっていうか……
「ネム君なら例え男でも女でもなくても大好きだよ!」
「……それはどうなの…?」
「じゃあミミズ。ミミズは雄雌無いし」
「ミミズ!?……うぅ…だ、大丈夫!ミミズネム君もちゃんと好きだから!」
「……大丈夫…ちゃんとネズミ…だから………」
僕を宥めるネム君、ああっ可愛い!ネム君ならミミズになってもきっと可愛いよ!!
可愛いミミズ見たことないけど!
「……じゃあ、ネムリネズミはとりあえず置いておいて、好きな女の子のタイプは無いの?」
「ネム君みたいなおん」
「だから、置いておいて」
ネム君以外のタイプ?
うーん……
「チェシャね子以外でしたらなんでも大丈夫でしょう」
「帽子じゃなければ問題無いわ」
睨み合うお二人は怖いです。
二人とも美人なんだから、そんな怖い顔……もったいないなー
「んー僕はね、
三月兎ちゃんみたいに面倒見がよくて、帽子ちゃんみたいに優しくて、チェシャね子ちゃんみたいにいつも一緒にいてくれるような女の子がいいな!」
「「「………アリス君、貴方って人は……」」」
「…………ん?」
【End】
アリス君はきっと無自覚フェミニスト。
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