一話 告白~愛と恋と罪~

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「……まぁ、相談出来る事ならな」 「そいつはどういう意味だ? ……まさか、恋の悩みとかかっ?!」  図星をつかれて、彼はギョッとする。 「まさか図星か! 告白されたとかか? この裏切り者めぇ!」 「……何を言う。てか、お前は何処まで知っているんだよ」 「勘……だが……?」  言葉とは裏腹に、友人の表情はニヤニヤしている。と言う事は、ある程度事情は知っている様子である。 「……誰から聞いた?」 「何の事だい?」 「いやいや、表情で隠せて無いから!」 「……くっ! 知られてしまったか! ならばお前を消さねばならぬ!」 「……お前は一体何が言いたいんだ?」 「フハハハハ! お前が知る必要は無いさ!」 「末永さんだな! 絶対末永さんが裏にいるな!」 「フハハハハ!」  友人はそうワザとらしく笑いながら、廊下を駆けて行く。 「なっ! 待てコラ!」  彼はそんな友人を、追いかける為に走り出した。  友人とふざけたせいか、彼の心にもやもやと存在していた何かは、少し軽くなっていたのを感じ、彼は友人に、心の中で感謝する。  友人にコブラツイスト擬を掛けながら。 「痛ててててててて!!!! マジ痛いって!! ちょっ! かんべ……あぁぁぁぁぁぁっ!!」
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