わくわく公園 跡地

17/33
前へ
/238ページ
次へ
 内臓に直接ダメージを食らわせる一撃に、田中さんが口と鳩尾を抑えてうずくまった。 「心配、したんです」  一撃じゃ足りなくて、何度も何度も田中さんの頭や背中をたたく。 「いっぱい後悔したんです!いっぱい泣いたんです!いっぱい…っ」  手が、止まった。  叩くものがなくなって、空を切る。  田中さんが私を抱きしめていた。  
/238ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2879人が本棚に入れています
本棚に追加