わくわく公園 跡地

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「…」  その瞬間、私は運命をこの目で見たのだ。 (お姉ちゃんだ!)  田中さんが恋い焦がれ続けた人が、目の前にいる。  つややかな髪が、秋を迎えに行く風にさらりと揺れる。  花柄のワンピースは秋色で、足元のパンプスに至るまで一枚の絵のような人。
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