わくわく公園 跡地

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 田中さんの復活のお祝いに、こんなにふさわしい人はいない。運命の神様は、たまには田中さんのようなお人好しにも優しいらしい。  水を汲んだ漆椀のような、黒目がちの瞳が私を見つけて…こわばった。 (…あれ?)  なんでお姉ちゃんはそんな怖い顔でこっちに走ってくるのだろう。  いったい何が 「…ぁ」  ようやく、自分の状況を思い出す。
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