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「ほら、遠慮しないで入れてみろよ」
奴はそう言うと、素肌に纏ったツナギ――あれにも強力な魔力コーティングが施されている――を脱ぎ捨て
逞しい肉体―――いや、まるで別の生物のような、筋肉の塊を俺の前に突き出した。
正常な魔導師の、それも自分の身体の中で他人の魔力を爆発させようだなんて、なんて男だ・・・・
しかし、彼から溢れ出るケタ違いの魔力に感化されたのか、そんな危険なことをやってみたいという欲望が・・・・
「・・・・・・・・・いいんだな?」
クン…
ズ!ズズ!
ニュグ!
な、なんということだ!
奴の中に”進入”を果たした瞬間、”神獣”がさらに激しく暴れだした・・・・・ッ!?
「クッ・・・・・は、入ったぞ」
「ああ・・・次は小便だ」
俺は限界だった。
早く俺の中に住まう邪悪を出してしまわないと己が壊れてしまいそうだったのだ。
「それじゃ・・・・やるぞ・・・・・ッハァアアアアアアアッ!!!!」
魔方陣を展開―――――――
限定解除、SSSランク―――――――
開放ルート確保確認―――――――
魔力開放まで、3、2、1―――――――
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