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毎日、一弥先輩は
体育館入り口で待つ
彼女さんと帰る。
彼女さんが一弥先輩を
呼ぶと
一弥先輩はニコニコしながら
彼女さんに近づく。
周りの部員に
はやしたてられていて
笑いながら赤くなる一弥先輩。
その姿を
一人だけ、悲しそうに
みているのが先輩だった。
顔は笑っているけど
瞳の奥はとても
悲しそうにしていた。
「・・・・」
俺はそんな先輩を
黙って見ているだけだった。
毎日、毎日。
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