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"ピーンポーン"
あるアパートのドアの前、俺はそこに立っていた。 なぜこの場所にいるのか、それは昨日の出来事が始まりだ。
俺の名前は、「神崎 凪」(かんざき なぎ)
今年、高校に入ったばかりで中学の時は、結構馬鹿な事もやったものだ。 そんな俺には、2つ下に妹がいる。
自分で言うのもあれだが、妹は結構モテるらしくてクラスでは人気者だ。
しかし、その妹に原因不明の奇妙な病気が発症した。
医者の話では、"樹擬症(トランスツリー)"と呼ばれている病気らしく、人体が徐々に人の形をした木になると言う病気だそうだ。 今までに、この"樹擬症"で亡くなった患者は2万をも超えたと言われている。
医者に治る見込みが無いと言われ、親は妹と泣き崩れてしまった。 そんな光景を見た俺は、樹擬症を治す方法の情報でも集めようとインターネットで調べた。
「キーワードは、樹擬症っと……出たでた」
画面には無数の情報が列をなしている。
しかし、いろんな所を覗いて見ても樹擬症で亡くなった患者の事や容態の様子しか書いてない。
諦めかけた時、"治療薬"という文字が目に入った。
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