結果

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しばらく病室に沈黙が拡がった。 大きく深呼吸をしてから母の隣りへと腰掛けた。 「まっ…癌っていったって胃を取れば命は助かるんだし大丈夫でしょ。でもさぁ胃が無くても飯は食えるんやね。人間ってすげぇ」 「ん…」 母はうつむいたまま小さな声で頷いた。 「なに暗い顔してんの!さっさと病気を治して家に帰るよ!お母さんいないとお父さんなんにも出来ないんだから!」 「そうだよね…」 母は少しだけ笑って頷いた。 「じゃあ私はお父さんに電話して来るわ!驚くから癌の事はまだ内緒だね!」 1時間後、父が病院へと到着し、3人で医師の元へ呼ばれた。
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