結果

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説明が終わり病院を出る頃にはもう夜の10時を回っていた。 「今日は家に泊まるのか?」 父は私に背を向けたまま尋ねた。 「いや、自分の部屋に帰るよ」 本当は今日ぐらいは実家に泊まるつもりだったのだが私はどうしても、このまま父と同じ家に帰る気にはなれなかった。 「そうか。お兄ちゃんにはお父さんから連絡しておくから。気を付けて帰りなさい。」 「ん…」 そう返事だけして車に乗った。 帰り道、私は車のステレオのボリュームを最大にして声を上げて泣きながら帰った。 我慢していた涙が溢れ出し止まらなかった。 「嫌だよぉ…手術なんて嫌だぁ…お母さんが痛い思いなんてするの嫌だよぉ…嫌だよぉ…嫌だよぉ」 幼い子供みたいにワンワン泣いて帰った。 途中、兄から電話が来たが出なかった。 家に帰ってからも、私達が病室を出る時の母の不安げな顔が頭から離れなくて、その日は明方まで眠れなかった。
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