第一章 【准】

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「なぁ、お前来週からヒマ?」 義明が唐突に尋ねた。 「まぁ…。何?」 「来週から俺、別荘に行くんだけどお前も来る?パーティーがあるから出席しろって言われてて…」 「で、何で俺も?」 「いや、俺こういう性格じゃん?長男で、会社継げって言われてるからさ。なんかいろんな社長さんとか来るパーティーで孤立したくないし…。他の社長さんに石田カンパニーの恥ずかしいとこ見せないために俺の監視係りとして来てくんない?」 自分で自分に監視つけるだなんて、こいつはどうかしてるんではないだろうか。
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