1 二大大陸と二人の賢者

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いくら休みが終わったとはいえ、クラスはどこか落ち着きが無い。 実際にまじめに話を聞いているのは数名で、後はひそひそとしゃべっていたり、ケインのように爆睡していたり。 それもそのはず。それでなくても浮ついている上に、今行われているのは最も人気の無い授業、歴史だからである。 担当の教員もそんなに熱心なわけでもないため、格好の睡眠タイムと化しているのだ。 それでもまじめに話を聞いているのがわずか数名いる。 そのうちの一人はルイスである。 ルイスからすれば、この授業はすべてが未知のことであり、そして、この国から見た世界観というものを直に知ることができる時間だからである。
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