死ぬまでにしたいこと

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“まさか光太の笑顔を見て気持ちが救われるなんてな…" 一番まともなダチ…俺はいつか光太にそんな適当なことを言ったけど そんな適当なもんじゃなかったんだな 空が死んだせいかな…… 光太とまた会えて、すげえ嬉しい 頬を叩かれた別れが最後にならなくて本当によかったって…そう思う。 光太には感謝してる これからのことも含めて、感謝しきれないほど光太には世話になると思う だけどだ だけど一つ、気になったことがある。 「なあ…光太? 俺からメール来ないって話を麻耶から聞いたってお前言ったけどさ… もしかして、勝手に麻耶とメアド交換したのか!?」 「…っそんな怖い目で睨まないでよう!!? 違うよ、麻耶さん家に行った時に直接話を聞いたんだよ!」 なんだ…よかった、麻耶狙ってるのかと思った 苦笑する光太を見て…すぐ冷静になった 「ん?つうか直接って……なあ、あれからずっと麻耶の面倒見てくれているのか?」 「毎日じゃないけどね。 奈々ちゃんと予定合う時になるべく行ってるんだ。」 そうか…そうだったのか 俺を叩いて別れてからも…光太は俺との約束守って、麻耶の面倒をちゃんと見てくれていたのか ありがとう…本当に、頭が上がらねえよ。 「へえ……どうだ、麻耶は最近。」 「………聡からのメール待って携帯依存してるけど、それでも前よりはマシかな。 今までは俺と奈々ちゃんのことお前って呼んでたけど、最近ハセと熊ってあだ名呼びに戻ったんだ。 それにお風呂も嫌がらなくなったし、一度入ると意外と長い間入ってるしね。」 「長風呂は好きだからな。 で?それ、新井がいれてんだよな?」 「当たり前だよ……だからお願い、睨まないで…。 あっあ、麻耶さんね? その…風呂にまで携帯持ち込むみたいなんだよね。 いつ聡から返事が来てもいいようにって…」 “返事……か。"
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