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『いいか匡雄…よく聞け…』
「なんですか?」
冬木から告げられた言葉は、あまりにも非情で、俺から生きるための、糧を奪うものだった…
暫くの沈黙を破って、冬木が重い口を開いた…
『英里子が死んだ…』
この瞬間、頭からは思考と言う言葉は消え
ただ焦点の合わない瞳が彷徨うだけだった
受け入れられない冬木からの言葉…
英里子の死という事実
どの位、思考が止まっていたのか…
漸く回復しだした頭が最初に動いたのは、疑問…
(なんで……)
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