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バジリスク甲賀忍法帖。
甲賀と伊賀の死闘、最後に残った甲賀弦之介と伊賀の朧。
牙狼と違ってこっちのエンディングは……
先輩。あなたは哀しき『朧』なのか。
それとも倒すべき『キバ』なのか……？
お互いの胸を貫いたナイフを抜いてみると、それに写った俺の顔にはやはりホラーの印が。
そうか、俺が取り憑かれていたのは……
そこで、俺の意識は途絶えた。
『マネージャー！たいへんたいへん!!』
また朝から有瀬が騒いでます。
多分大したことではないでしょうけど。
『どうしたの？』
『ほら、外に玉がいっぱい落ちてた！』
駐車場を掃除に行った彼女のちり取りの中には、なるほど玉がたくさん。
『負けたお客がハライセに捨てて行ったんだろうな。
うーん……廃棄するしかないな』
『えっ？得意のかわいそうじゃないの？』
『そりゃあ捨てられたばっかりの玉なら使えるけど。
梅雨だからな、もう錆びてるだろ』
『あ～、私が発見するのがちょっと遅かった？』
『うん。残念だけどね』
かわいそうですが、錆びた玉を使うと台のトラブルの原因にもなるのです。
もう少し早ければ。
仲間の所へ帰るには、少し遅かった様です。
悲しいエンディングになってしまいましたが。
どんなエンディングも、悲しくそして素晴らしいもののはずです……よね？
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