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「あたしは憧れてた…。ううん、違う崇拝してたの」  少女は虚ろな瞳を中空に漂わせながら語り始めた。 「完璧だった。綺麗で我が儘で自信に満ち溢れていて、誰にも媚びなかった。」  そう誇らし気に語る少女の瞳には、夢見る様な恍惚の色が浮かび、崇拝という言葉がさほど大げさな表現でない事を物語っている。
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