A NURSEMAID SONG

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A NURSEMAID SONG

  桜が舞う季節 私と貴方は出逢った 幸せでした 貴方との日々 いつもと違う景色 真っ白なシーツの中から 見えるのは桜の木 ただ今は数枚の葉だけ この葉が枯れ落ちる 頃私は・・・。 毎日逢う貴方は 大切な日だけ来られない 心配掛けないように 私は笑って 目覚めた私の横には 一枚の白 絶望を植え付ける 淡い想い胸に 急いで鳴らす貴方の着信音 何度掛けても 何度呼んでも 同じ機械音だけ 貴方の為 何度も 何度も・・・。 貴方と離れて初めて迎える 雪の季節 辛くなる呼吸に覚悟を決めて ただ一声だけ・・・ 最後に箱から聴こえたのは、貴方が歌ってた唄・・・。
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