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足に力が入らない。
体が小刻みに震えている。
身体から洩れていた幽体の大半が消え去っていた。
蒼い炎は浄化の光だったのか。
身体に力が入らない。
急激に意識が遠退いていく。
降り出した雪の冷気が、いやがおうにも体力を奪っていく。
(駄目だ……今のこの身体でも出来る事……。せめて姉さんの遺体を見つけ……なきゃ)
ガルンは歯を食いしばると雪空の中を歩き出した。
降り出した雪が、体温と共に体力を根こそぎ奪って行く。
視界が段々と白く閉ざされ始めた。
靄が掛かったような、曖昧な白い世界。
雪の為か、意識が混濁して来た為かは分からない。
ただ、ガルンはその白い世界に埋もれて行った……。
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