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旅立ち
カナコ『あなた、運転は出来る?』
男『おいおい、何を言っているんだ?』
あまりにも予想外の展開に、男は頭がまわらない。
カナコ『私には時間がないの。』
男『そういうことじゃないだろ。理由を言えよ。』
男の顔はひきつっているが冷静だった。
カナコ『いいわ、かいつまんで説明したげる。』
男『うむ。』
カナコは自分が死ぬこと、タンポポがみたいことなどを男に説明した。
男『…わかった。が、無理だ。というより不可能。』
カナコ『無謀なのはわかってる。けど、なんとかしなさい。』
男『無理言うなよな。』
無理とうのは当たり前だ。今の季節は冬。タンポポなんて咲いているわけがない。
男『ん?待てよ…。』
カナコ『いい案でもうかんだ?』
男『南に行けば咲いてるかも…。』
男は嘘をついた。
咲いているはずはないのに…。
男(今騒がれるとまずい、何処か遠くにすててくるか。)
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