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男『で、南に行く方針はいいがどうするつもりだ?』
カナコ『お金ならある。そこの引き出しに通帳と印鑑。』
男『いいのか?』
カナコ『うん。』
それらを取りだして、男は
男『移動手段は?さっき運転がどうとか言ってたが、あるのか?』
カナコは首をふる。
カナコ『ない。』
男『ならついてきな。』
そう言うと男は飛び出していった。
たどり着いたのは、コインパーキング。
カナコ『あなた、まさか…。』
男はニッと笑って1台の車の前で何かやりだした。
ほんの一瞬の出来事。
……ガチャッ
男『乗れ。バレたらまずい、早く!』
慌ててカナコは乗った。
男は慣れた手付きでエンジンをかけた。
男『まずはここを離れる。』
…。
少しの沈黙。
最初に口を開いたのは男だった。
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