15人が本棚に入れています
本棚に追加
幸い車はガソリンが満タンだった。
お陰で結構な距離走ることができる。
今日はもう遅い、2人はコインパーキングにとめて寝ることにした。
『うーん、なんかかけるものかけるもの…』
ごそごそと車の中を散らかしているのは翠。
カナコは横で傍観してるだけ。
翠『ちょっとは探せよな!たくっ…。』
トランクの奥に小さめの毛布があった。
他にはないかと探したがどうやら1枚しかないようだった。
翠『ほらよっ、お前が使え。』
カナコ『いいの?』
そう言いながらしっかりと毛布を抱っこしている。
翠『そんな格好じゃ寒いに決まってんだろ。』
恥ずかしそうにぽりぽりと頬をかいている。
カナコ『ありがと。』
翠『ふん、風邪ひかれてうつされちゃたまったもんじゃないからな。』
素直じゃない。
お互い自分をだすのは苦手だった。
翠は椅子を倒してさっさと寝てしまった。
最初のコメントを投稿しよう!