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カナコ『うん、海もみたい!』
新たな目的も決まり、2人の旅は始まった。
ふるっ。
カナコは震えていた。
何せ外に出たのは初めてで、冬の寒さに慣れていない。
それどころか、患者の着る薄着だった。
翠『やっぱ寒いか?』
心配そうに言うと
カナコ『大丈夫。』
車はデパートの駐車場に停まった。
カナコ『余計なお世話よ!』
翠『くだらない見栄はるな。』
ほとんど同時だった。
翠『一緒にいくか?』
カナコは首をふった。
カナコ『待ってる。翠のセンスをみたげる。』
翠『まかせろ!』
翠がデパートから出てきた、手にいくつか紙袋を持って。
何故かニヤニヤしている。
怪しい…。
そういえば、お金はあるのか?
そんな疑問を振り払うように翠は車内に戻ってきた。
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