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ここはイシュタリア王国、聖都イシュタリアにあるギア養成施設アカデミーにある生徒宿舎の一室。
「ZZzz....ZZzz....」
ベッドの上ですやすやと少し短めの茶色い髪をした少年が寝ていた。
「ZZzz....ZZzz....」
《各ランクの昇格試験に挑戦する生徒は今から二十分後に各訓練所に集合して下さい。》
各宿舎、及び各教室、アカデミー内に放送が響いた。
しかし少年は一向に起きる気配を見せない。
ドンドン!!ドンドンドンドン!!
「ちょっと何やってんのよ!!早く起きなさいよ!!放送が聞こえなかったの!?」
突然少年の部屋のドアが激しく、叩かれたと思ったら、外から明らかに怒っている女の子の声がしていた。
さすがの少年もその音で目が覚める。
「何だようるせぇなぁ。」
少年は少し不機嫌そうにベッドから立ち上がる。
背はそれ程高くなく、176㎝くらい。体付きは少し細めだが余計な筋肉が付いておらず、キリッと引き締まっていた。
「こらぁシリウス!!いい加減起きろぉ!!」
「わーった。分かったって!!分かったからドアを叩くのは止めてくれ!!」
シリウスと呼ばれた少年は急いで着替えてドアを開ける。
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