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シリウスがドアを開けた瞬間だった。顔面に激痛が走った。
「ってぇ―――!!」
「えっ?」
ドアの前では金髪ロングの少女が右拳を突き出して、固まっていた。
対してシリウスは激痛が襲った顔を手でさすりながらその場に座り込んでいる。
「うわぁ―・・・モロに入っちゃったわねぇ―・・・アハハハ。ごめんね。で、でもアンタが悪いんだからね!!」
少女は焦りながらも笑顔を作り、誤魔化そうとした。
「痛ぇだろうがコラッ!!ユマ、テメェこれで何度目だよ!!」
シリウスはすぐに起き上がり、ユマと呼んだ金髪ロングの少女の頬をつねった。
「いひゃい、いひゃいっふぇふぁー。(痛い、痛いってばー。)」
「大体、お前はこれで何度目だと思ってんだ?
十回なんて軽く超えてんだからなぁ。
全く、成長しないのはそのツルペタの胸だけじゃなくって頭の方も成長しねぇんだから!!」
ブチ!!
その時、ユマの中で何かがキレた。
ユマは素早くその場で腰を落とし・・・。
「胸は・・・。胸は関係ないでしょうがぁぁぁぁぁぁぁ!!」
十分に力を貯めた右拳がシリウスの腹部に直撃した。
ドーンと音を立て、部屋の壁に激突する。
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