第一話 おちこぼれ

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「・・・・ぁぁ・・・ぁ・・・・・・ぁぁ。」 ガク ち~ん!! 「ふん!!」 「オイ、ユマ。それ位にしとけよ。」 ユマは不意に後ろから声をかけられる。 振り向くとそこには、背の高い男が立っていた。 髪は短く、黒髪で左頬に大きな傷がある男だった。 「ルドルフ!!だって仕方ないじゃない!!」 「だってじゃないよ。今日は何の為にシリウスを起こしにきたのさ?」 ルドルフと呼ばれた男は呆れたように言う。 「あっ・・・・。そ、そうだったわね。」 「シリウス。そんな格好で寝るのも構わないけど、今寝たらCランク昇格試験に出られないよ?」 その言葉でようやく目が覚めたのか、まるで忘れていた何かを思い出したように立ち上がる。 「そ、そうだ!!今日は昇格試験の日だった!!」 そう言っておもむろにに服を脱ぎ出す。 「ちょっといきなり脱がないでよ!!////////」 ユマはすぐさま、部屋の外へ。 「ねぇシリウス。今回は大丈夫なの?」 「おぅ。絶対大丈夫だ!!もう四回も落ちてんだ。今日こそは決めてやるさ!!」
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