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「それにしても涼、二年になってからはやたらとハイペースで何かやるね?」
「あ、それアタシも思った!前はたま~に何か思い付いたらやっちゃうって感じだったのに、今年になってからは何かやる回数がやたら多いよね?週一くらいでやってるんじゃない?今日だって新学期早々だったし」
「え?あ~、ハイペースね~……そ、そうかな~?」
わざとらしく惚ける夏目に、友人二人はニヤニヤと笑う。
「やっぱりあの噂は本当なのかな?」
「ふぇ?噂って?」
夏目には心当たりが多すぎる。
さすがに自分は学園でもかなりの有名人だという自覚はある。
自分に関する噂なんていくらでもあるだろう。
「あの会長とやりあってる間にだんだんと気持ちが傾いていって……今じゃ会長の気を惹くために騒ぎを起こしてるって噂!」
二人はからかうように騒ぎ立てる。
「そんなんじゃないよ~」
と、夏目は手を振って否定する。
「最近はいろいろ思い付いちゃうからしょうがないの!思い付いたら即実行は私の信条ですから」
深い意味は無い。
気を惹こうなんて作戦じゃない。
ただ楽しいからやる。
相手が手強ければ、勿論その楽しさは大きい。
今の夏目は、ただそれだけなのだ。
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