生徒会長の反撃

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今日は九月二日火曜日。 今日から二学期始動ということで、夏休み明け最初の授業がある日だ。 とはいっても土、日には全校生徒が待ちわびる学園祭があるので、授業に集中する生徒などいないだろう。 我が校の学園祭は外部にも開放する本格的なもので、お祭り好きな生徒達は普段とは気合いの入れ方が違う。 多くの生徒が夏休みから学園に出入りし、準備を進めてきた。 お陰で学園内は完全にお祭りムードだ。 屋上で花火をやる馬鹿が出るのも仕方のないこと……でもないか。 学園祭前からあれじゃあ本番では一体何をやらかすことやら。 いや、やめておこう。 奴に関しては対策なんてとりようがない。 出たとこ勝負といこうじゃないか。 今まではそれで惨敗してるが。 次こそは必ず勝つ! 早朝。 授業が始まるずっと前から、俺は生徒会室で献身的に働いていた。 もちろん学園祭の準備のため。 生徒会長になったからには、これくらいはしなければならない――と俺は考えている。 端山学園の歴代の生徒会長達はそうでもなかったらしいが。 「……んん~」 キリがついたところで手を止め、軽く伸びをする。 ふと時計に目をやると、只今八時ちょうど。 朝のHRまでまだだいぶある。 だいぶ早い時間だが、学園祭の準備のため教室に来ている生徒もいるだろう。 俺は生徒会にかかりっきりでクラスの方はまったく手伝うことができなかった。 少しは顔を出しに行くとしよう。
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