生徒会長の長い一日 

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九月六日土曜日。 とうとう全校生徒が待ちに待って待って待ちまくった学園祭が始まった。 ここは端山学園なので一応端山祭とかいう名前で呼ばれている。 まんまだ。 生徒会長が全校生徒の前で晒しものにされるという開会宣言やら注意事項やらを終え、比較的平和に端山祭は始まった。 いきなり夏目の妨害(例えば開会式会場爆破とか)がないかと警戒していたが、まだ動く様子はないようだ。 端山祭が始まってしばらくして学園全体が賑やかになってきた頃、見回りのため校庭に出ていた俺は…… 「すいませ~ん!一緒に写真撮ってもらっていいですか~!?」 すっごくモテていた。 この学園にはマスコットが存在する。 マスコットといっても夏目のような人物の位置的な話ではなく、実際にこの学園のどこかに棲息しているという(設定の)マスコットキャラクターのことである。 その名も『ハヤ丸君』。 微妙なネーミングセンスだ。 その容姿もまた微妙で、三頭身のふさふさの毛並みのかわいらしいキツネなのだが、何故か学ランを着ている。 だが、そのクオリティはプロ野球チームのマスコットキャラクターと比べても退けを取らない。 彼(?)は数年前から端山学園の行事の時に度々現れ、特に学園祭には毎年必ず姿を現している。
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