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俺の通う学校、端山学園は無駄にでかい学校だ。
中・高・大の一貫教育で、大学は離れたところにあるのだが、中・高だけでも総生徒数は二千人にも及ぶ。
ほとんどの生徒が中等部からの進級組で、一度入学してしまえば大学を出るまで受験の必要はない。
そのため、ほとんどの生徒が青春を謳歌することしか頭にないというすばらしい学園である。
そんな中、俺は中学時代にガリ勉して、特待生として高等部に入学した。
授業料免除の特待生なら、家から離れたこの学園に通い、一人暮らしをすることを許されたからだ。
この学園は三年生は生徒会に入らないのが伝統のようで、根が真面目で特待生な俺が二年で生徒会長になってしまうのも仕方のないことだった。
こういうのは割と好きだからかまわないけども。
それに、生徒会長になってみてわかったが、この仕事はやりがいがある。
なぜなら、あいつがいるからだ。
そう、あの問題児だ。
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