学園のアイドル

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  「そこまで言われちゃあ黙ってられないな。いいだろう。あんなアホな女よりもこの俺、小西 幸人の方が優っているということを証明してやろう!」 俺の宣言にざわめき出す生徒会メンバー。 みんな揃ってその目は期待で輝いている。 生徒会とはいえこいつらも他の生徒同様、お祭りごとは大好物のようだ。 当然、俺もだけどな。 俺は大袈裟な手振りで生徒会メンバーに言う。 「宣言しよう!この俺、小西幸人こと端山学園現生徒会長は、次こそ必ず夏目涼に勝つ!!」 おおー!!という歓声と共に、拍手が巻き起こる。 「でも、勝算はあんの?相手はいつ、何をしでかすかわからないのに一人でどうやって止めるつもり?」 と律儀に手を挙げて俺の浅はかな宣言の問題点を指摘してくる田中さん。 一人というのは暗黙のルールで、夏目が何かやらかした時には俺が一人で対処するということになっている。 何故だか誰も動いてくれず、俺が夏目担当になっているわけだ。 「心配はない。今度は俺も本気を出す」 根拠の無い自信だろうが関係無い。 俺は意味も無く胸を張る。 「お!幸人がとうとう本気を出すのか?こりゃ見物だね」 と何故か訳知り顔で言うのは吉川。
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