第1話 きゃらめる

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いい天気 空は晴れ渡り、雲が気持ち良く泳いでる 風は僕の頬を撫でながら吹き抜けていく 仕事場に行く道はどこかイタリアを意識させる登り坂 自転車ではちとキツい 坂の途中のパン屋から香ばしい匂いがする 僕はその匂いが凄く好きなのだ 「おはよーございまーす!!」 パン屋の前で水を撒きながら笑顔の女の子が声をかける 「おはよ。いい天気だね。」 「ええ!!気持ち良い朝です!!」 元気なこの子はパン屋の看板娘で、僕の1つ下(記憶が正しければだが)の、あだ名がアーモンドさん。 僕も無論アーモンドさんと呼んでいる。 「今日もじゃんじゃんバリバリ働きましょうね!!」 「パチンコみたいな言い方が気になるけど頑張るよ」 パン屋と目と鼻の先にあるケーキ屋 これが僕の仕事場だ
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