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「あ、グリコさん!おはようございます!」
店に入り開口一番に挨拶したコイツはゼラチン
グリコと言うのは僕の呼び名で勿論あだ名
「グリコさん、重役出勤っすね!!へへへ…」
「一応、この店の責任者なんだけどね」
「そうでした!!ひひひ…」
ゼラチンは本当に気持ち悪い奴だけどケーキに関しては情熱がある。
その意欲を買って僕は雇っている
「グリさん、おっはー」
「おはよう。今日もよろしくね」
僕をグリさんと呼ぶこの子はうちの店の紅一点、シナモン
僕と同い年の20歳で来月で21歳になる
最近は誕生日も近いので、「プレゼント…期待してるね」とやかましい
だけどその明るさは店には必要不可欠なもので、シナモンに会いに来る客も少なくない
「さて、今日も頑張ろう」
僕は胸に苺と星がプリントされた真っ白いエプロンに腕を通して言った
今日は何か良い事がある
そんな気にさせる朝
店の看板を立て掛けた
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