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『ふーんあのユッキーが人に懐くなんてな』
『ホンマにな』
暗闇の中2人の情事をみつめる怪しい影2つ
『どうしよか?』
『あの人間可愛いな』
『襲ってみる?』
『そやな』
ニヤリと微笑む男2人
『ん……ユキ?』
『やっぱ居ないか』
ユキヒロは行為後いつも
テツの身体を綺麗にし
去ってゆく
『1緒に居てくれたら良いのに…』
テツは朝が来る度いつも
そう呟く
『会社行かな…』
のそのそと支度をし
会社に向かう
『よっテツ』
『お、ケンチャンおはよー』
この背丈が高い男は
会社の同僚北村健
入社当初から仲が良い
『テツ、今日飲みに行かへん?』
『んー』
夜になるとユキが来るしな……
『ごめんな…ケンチャンちょ用事あんねん』
『お前最近付き合い悪いでー』
ユキが現れてからずっと
ケンの誘いを断っている
『ごめんなぁー』
『ま、ええけど』
『北村、仕事せぇ』
ケンの頭をバシっと叩くハイド
『痛っ』
頭を抑え仕事に戻るケン
『てっちゃん、今日も可愛えなー』
テツに抱き着くハイド
『苦し…い』
『あ、すまん、すまん』
パッと離し笑いながら謝る
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