Ⅰ章 第遺蜘話

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 時は20XX年、  場所は聖廼(せいだい)高等学校。  この背徳編の主人公?、高良居 夏目(たからい なつめ)は、ここ聖校の2年生である。  ある日の出来事・・・  夏目は3日ぶりの登校。  彼はサボりの常習犯である。 「あ~さしぶりぃ」  校門を入った所で夏目の横に1人の女子がやって来た。  少し息が上がっている。夏目を見つけて走って来たのだろう。 「3日前に会っただろう」  夏目は喋りかけたのは誰か確認をし、少し間を空けてから言った。  学校で一番最初に話かけてきたのは、霜村 亜夜(しもむら あや)である。  すこし間延びした声が特徴である。 「そんなカリカリしないでよ~」  亜夜は少し笑みをこぼしながら言った。  夏目に会えて嬉しかったのだろうか。 「してね~よ」  面倒くさそうに返事を返す夏目。  2人は教室に入り自分の席に座った。
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