長州より、桜木壱帷の暴走

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桂も追いかけようとしたが、悩みに悩み、吉田に振り向く。 「栄太ー、お前は何がしたいんだー?そんなに壱が嫌いか?!」 桂が問いた時には、吉田は眠たげに欠伸をしていた。 それから黙って自分をみ続ける桂に、吉田は例の表情で答える。 「だーい好きさ。ムカつくくらいに…ね」 それから。 桜木壱帷が出て行って一年。 1859年。 安政の大獄により、松下村塾の吉田松陰は処刑された。 .
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