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銀髪で、長髪…かなり鋭い眼光を秘めた刀を腰に差した青年
【紅蓮】-グレン-
「今来た」
紅蓮は静かにホームに入ってくると、リビングで一番近くにあったソファーに腰かけた。
「偉そうに入ってくるな!!遅れてんだぞ!!」
シドは紅蓮に向かって怒鳴ったが、スクリューもルキも注意などしなかった。
「うるせぇよ…ここに来るまでにつけて来やがった奴がいんだよ」
紅蓮はいつも以上に眉間にしわを寄せながら、怒鳴ってきたシドを睨んだ。
「つけてきたってぇ、紅蓮~誰に喧嘩売ったの~?」
ルキは楽しそうに笑みを浮かべながら目を細めて、紅蓮に言った。
「そんな下らねえ事を俺がするかよ」
紅蓮は更に不機嫌になった。
「それで、まいてきたんですか?」
「あぁ、だから遅れた」
「そうだったんですか」
スクリューは納得すると、読んでいた新聞を読むのを止めてテーブルに置いた。
「何でお前がつけられるんだ!」
「知るかよ、それにあれは俺個人をつけてたようには感じなかった」
紅蓮は怒りを精一杯こらえて、冷静さを取り戻して思考を働かせた。
「という事は…どういう事?」
「ルキは分からないんですよね」
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