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「危険屋に恨みがあるという事ですか?」
スクリューも紅蓮に合わせて真剣な様子でそう言った。
「そうかもしれないな」
紅蓮は自信こそ無かったが、大体予想だけはついていた。
「恨みってなぁ、恨まれるような事俺達が…」
シドはきっぱりと否定しようとしたのだが、それ以上何も言えなかった。
「いっぱいあるよね~、私なんて爆弾で破壊しまくっちゃってるしぃ」
ルキが満面の笑みをもってして、シドの詰まった先を言ってのけた。
「まぁ、恨みがあるのなら、その内向こうから姿を現してくるでしょう」
スクリューはつけてきた者についての推測を一旦やめさせて、話を始めるために立ち上がった。
「今回の依頼についての情報を話しますよ
まず、依頼の内容は少し前に、とある村で発生した大規模な失踪事件についてのものです」
「どのくらい消えたんだよ」
「数ははっきりとしていませんが、大規模なものですよ…何と言っても、村一つが丸々消えてしまったのですから」
「村一つが消えたの!?」
「えぇ、そこにあった筈の民家も人も動物も…何もかもがそこから忽然と姿を消してしまったんです」
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