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消失の情報
暗闇の中、空を仰ぎ瞳に映るのは、いつまで経っても太陽と交代しないような自尊心の強い月だけ。
月下に有るのは森の中にひっそりと存在する小規模な村。
いや、そこはすでに村と呼べるかどうかも定かではなかった。
そこにいる筈の人間が誰一人としていないのだから。
まるで神隠しにでもあったかのように、そこにあった村は空き地と化しており、木も生えてない。
それを見下すかのようにそびえ立つ暗い謎の屋敷。
今宵も屋敷でひろげられるは惨劇と死劇。
消失は続いている。
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