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「今日片づけていただく仕事です」
プリントは両手で抱えなくてはならないくらいの量だ。
「俺を殺す気か?」
「部長がアキさんにばかり現を抜かしているからですよ。このたまっている仕事は今日中に片づけていただきますからね」
秋元の言葉にハルは顔をしかめたが息を吐き出してさっそく仕事に取りかかった。
秋元の監視を受けながらお昼を食べる暇もなくなんとか有哉の約束の時間には終えた。
「あ゛~~~、俺はアキを残して過労で死んでしまう…」
「大丈夫ですよ。その時は私がアキさんを…フフ」
秋元は口元に手を当てて不気味に笑う。
顔が整っているせいで怖い。
ハルは秋元の言った言葉に反応して机に倒していた体を起き上がらせた。
「お、お前…まさかアキを狙ってるのか!?誰にもやらないぞっ」
詰め寄るハルをかわし秋元は笑みを浮かべぶながら言う。
「アキさんが無理なら夏奈さんを」
「ななな何言ってんだ!?夏奈はまだ生まれたばかりだぞ!?ってか成長しても嫁になんか誰がやるかーーーーーっっ」
ハルはそう叫ぶと部長室を飛び出した。
残された秋元は楽しそうに笑っている。
こうしていつも秋元の餌食になるハルだった。
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