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「冬馬~、夏奈~♪」
4人がハルの実家に着くとハルの母:萩香(しゅうか)が階段から走り降りてきた。
その後ろで召使の人たちが慌てて追いかけてきている。
「おばあちゃま~」
冬馬がうれしそうに萩香へ飛びついた。
「あれ?親父は?」
いつもなら萩香に続いて孫に飛びつく有哉の姿が見えず、ハルは辺りをきょろきょろと見渡す。
「有哉さんはもうすぐ帰ってくるわ。ちょっと仕事が立て込んでるのよ」
そう言った時玄関の扉が物凄い音をたてて開き、満面の笑みを浮かべた有哉が入ってきた。
そのまま萩香へ直行すると冬馬と一緒に抱きしめている。
「大きくなったな~冬馬」
「大きくなったなって・・・2週間ぐらい前にうちに押し掛けてきたじゃん」
ぐりぐりと冬馬の頭を撫で回す有哉を見ながらあきれた口調でハルが言った。
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