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それは、今日の午後のことだった。
「じゃあねー」
友達とのワンフレーズ、何処にでもありふれている普通の‥‥普通すぎる帰り際、確かにそれは起こった。
校門を踏み出した次の瞬間‥‥
『ズレた‥‥』
そうしか言い様がない‥‥
世界と私とが『ズレた』のだ‥‥
そうして私の意識は身体を『ズレて』離れていくのを感じた。
視界がスパークしてブラックアウトした‥‥
ドサッ
自分の身体か崩れる音が、無音の世界に響きわたった。
「大丈夫か?返事をしろ!頭を打ち付けている!救急車を早‥‥」
遠くで、遙彼方の遠くで、そんな声が聞こえた気がした。
意識は、深い闇に落ちていく‥‥混沌とした世界へ‥‥。
ココカラガハジマリハジマリ本当ノ物語ノハジマリ。
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