始まり

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「おかえりなさい、八雲さん、留衣さん、涼さん、龍馬さん。」 「ああ、ただいま。 巽、涼の手当てを頼む。」 「はい、畏まりました。 涼さん、こちらへ。」 「あ、えっと……話を聞きながら手当てじゃダメ? 俺もリーダーの話、聞きたい!」 八神の会社に着くと、巽が出迎えた。 八神はすぐに速水の怪我の手当てを巽に頼み、最終的には、会議室でみんなで話すと言うことになった。 「…さて、八雲さん。 ちゃんと説明しないといけませんね?」 会議室に着き、救急箱を準備したところで巽が口を開いた。 「はぁ…。なかなか良いところまでいってたんだがな。」 「八雲!一体どういうつもりだ!?」 バンッと机を叩く留衣に八神はまぁ、落ち着けと言わんばかりに手を前に出した。 「今回、留衣と涼には関わらせるつもりはなかった。ただそれだけだ。」 「なん、だと……!!」 「リーダー!? それって、どういう……」 留衣の手は怒りに震え、速水は信じられないといった顔で八神を見ていた。
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